2008/06/17

唐組「夕坂童子」


日曜のいい感じの夕暮れ、
新宿は花園神社にやってきました。

今日のお目当ては、お芝居。
アングラ系、初めてです。

会場整理とかもぎりをやっていた人達、やけに声に張りがあったりして、唐組員なんだろうなあ、
と思ってたらみんなバリバリ出演者でした。手作り感満載です。
会場内はきゅうきゅう。空調はないし、あぐらか体育座りがやっとなので、非常にツライです。
上映時間も、途中に10分の休憩を挟んで45分ずつ、と少なめ。
最後のほうとか足がプルプルしてきてたので、このくらいの時間が限界なのだと思われます。

そんな状態だったのでたぶん普段よりしっかり見れてないのと、
なんというか、本が独特の感じで、私にはかなり難解な展開に。
筋は残念ながら全くわからなかったですが(笑)、筋には関係ない笑いもけっこうあったのと、
全体的な雰囲気が面白くて、退屈しなかったです。

アングラならではと思われる演出(前の客席のひとに水をぶっかける)とか
テントならではと思われる演出(最後のほうで、背景がすこーんと抜けて、
花園神社をバックにしてお芝居が続くのです。)とか、新鮮でした。

いやしかし、なんというかレトロ。がっつり昭和なんです。
お芝居もそうなのですが、場の雰囲気も、お客さんも。
最初に俳優さんたちが出てくるときに歌舞伎座みたいに「よっ!○○!」と掛かる声とか、
拍手のタイミングとか、今まで見てきたお芝居と全然違う慣習がそこにあって。





唐十郎は紅テントで、別に黒テントというのもあるらしい。
体力的にはちょっとハードですが、興味深い体験でした。




劇団唐組新作水戸公演『夕坂童子』

★作・演出:唐 十郎

★役者陣:唐 十郎・鳥山 昌克・久保井 研・辻 孝彦・稲荷 卓央・藤井 由紀・赤松 由美・丸山 厚人・多田 亜由美・高木 宏・岡田 悟一・気田 睦・野村 千絵・大 美穂・土屋 真衣・大嶋 丈仁・福元 美保

★作曲:大貫誉/舞台美術:劇団唐組
★制作:劇団唐組制作部
★デザイン:及部克人/原画:大鶴美仁音/写真:藤澤邦見
★データ作成:スタジオ・サラ/協力:(株)文化印刷

★物語
-- 毎年 7月には、入谷朝顔市に訪れた客と朝顔の花々でごった返す。とある坂道。
鶯谷のその坂が、今は入谷婦人会主催・<夕陽にかざす手袋展>の開幕をいよいよ今夕に控えている。並んだ朝顔たちは、きっと谷に坂に吹きつける風を受けるだろう。
浅草花やしきのお化け屋敷で細々と働く青年・奥山六郎は、朝顔の鉢を入れたスーツケースを曳いて迷い込んだその坂で、不思議な女をかくまう。女の名は谷朝子。<夕陽にかざす手袋展>を目指して蝋の手袋をつくる兄のために、割に合わない金策に走り回っていた。
一方、公爵の異名を持つ実業家で、骨董品屋の主人・丘公助は、うらぶれた蜂蜜売りの女・風間夕子を拾ってやり、蜂蜜を買い続ける代わりに、丘の出品する手袋の一つを完成させるためのノルマを課す。それに応えて坂の上から運ばれた、坂の向こうの谷にある廃ら墓で夕子が見つけたという、ふるえる夕顔の花一輪。さあて、どうなる・・・・・・。
坂に迫る夕陽と、水に沈む夕陽の乱反射に眩しく照らし出される夕坂童子。唐十郎渾身の夕坂冒険譚!!

鶯谷 うぐいすだに(台東区)
鶯谷の称のいわれは、元禄年間(1688~1704)に日光門主がこの地に鶯を放ったことに由来するといわれる。七面坂から南の御切手同心屋敷の間の谷を指す。初音町の名も、その鶯の初音にちなんだとされている。現在、地名としては残されていないが、JRの駅名として用いられている。


★登場人物
奥山 六郎: 浅草花やしきで働きながら入谷朝顔市にふと寄った
谷 朝子: うぐいす谷の駅前、パーマ店に勤め、兄に出資している
谷影 三郎: 朝子の兄、入谷坂の夕陽にかざす蝋の手袋をつくろうとしている
風間 夕子: 蜂蜜店マーヤの蜜瓶を丘に売り、ノルマを背負う
蜂谷: 夕子に恋しながら下北半島に移っていく
丘 公助: 入谷坂本の商店街を仕切る男、<夕陽にかざす手袋展>の発案者
毛利: 町の繁栄に一毛一厘の毛をそよがす
英子: 毛利の妻で夜間小学校の教師をしていると言う
暮゛子(グレコ): 丘の経営する骨董店に今朝、女中として入った
情夜 涙子: 坂下の彷徨者、骨董店でビクターの犬を買い、うなだれ聞く犬の音色をさがしている
たが: 桶屋の締め屋
七三(ななみ): バーバー理髪店の職人
鮭里: 物屋のシャケ男
帯田: 坂下の帯、反物を売る婦人
坂波: 鶯谷の坂に押し寄せる景気のカーテン波をかぞえてる
糸影: 糸売り屋、絹糸毛糸、そして脇毛の毛一本の影を見据える奥さま

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