2009/05/06

フロスト×ニクソン / FROST/NIXON


@日比谷シャンテ。
もともと舞台劇だったのを、主演を同じ2人で映画にした作品、らしいです。

日比谷シャンテは、確か2Fのハコは結構シネコンに近い作りなのだけれど、
B1Fのハコはほとんど前後の席に段差がない昔ながらの作りです。
今回はこのB1Fで、しかも運悪く、前の席の人がとても座高が高いか、あるいは
姿勢がものすごくよかった。。
画面の下半分が前の人のアタマで埋まっちゃう状態だったので、
予告編の時点で諦めて前の空いてる席に移動。前から2列目で、大画面。
この映画、台詞がものすごく多い作品だったので目がチカチカして
かなりきつかったですが、それでもすごい、引き込まれるナイスな作品でした。

バラエティ番組の司会を務める男性が、ウォーターゲート事件で失脚したニクソン元大統領の
インタビューを仕掛け、2時間×4回の契約を取り付けます。
彼のなかには「また第一線で活躍したい」という野望があって、
それなりにがんばるのだけど、3回目のインタビューまではニクソンの心理作戦や
話術に手も足も出ず、焦りばかりが募る。
しかし4回目のインタビューを控えた前夜、ニクソンから司会の男性にかかってきた
一本の電話がすべてを変える!
…てストーリーです。

司会の男性が一気に逆転するキモチイイ描き方なのかな、と思っていたのですが
ところがどっこい、ニクソンがメインでした(と思う)。
中盤までは、狡猾でトークの巧い政治家そのものだったのに、
彼が自分は本当は政治家向きじゃないと思っていること、人気者になれない苦悩、
貧乏な出身故のコンプレックス、などなど様々な内面がぽろぽろこぼれ出てきます。
そんなニクソンがとてももの悲しく、等身大で、切ない。

ニクソン役の俳優さんがものすごくハマリ役だということが大きいですが
作品の構成も、伏線の張り方も、人間描写も、すばらしい。
DVDで(今度は適正な距離から)もう一度じっくり観たくなる作品でした。

1点気になったのは、実話に基づくストーリー、とのことだったのだけれど、
どこまでが本当のことなのかということ。特に、電話の件は知りたいなあ。

それはそれとして、歴史の授業とかでこんな映画を観せてくれる先生がいたら、
とても素敵なことだろうなあ、と思いました。

---
1974年。アメリカの歴史上、初めて任期途中で自ら職を辞した大統領という不名誉な称号を背負うことになったリチャード・ニクソン。その後は沈黙を守り、国民は彼の口から謝罪の言葉を聞けずにいた。その頃、英国の人気テレビ司会者デビッド・フロストは、より高いステータスを手に入れるべく全米進出の野望を抱いていた。そこで目を付けたのがニクソンの単独インタビュー番組というものだった。さっそく出演交渉を開始するフロストだったが、海千山千のニクソンは法外なギャラを要求しつつ交渉を有利に進めていく。さらに、3大ネットワークへの売り込みも、コメディアン上がりのフロストなんかに大物政治家の相手が務まるわけがないとの理由で不調に終わる。フロストはやむを得ず、番組を自主製作することを決意、そのために莫大な借金を抱え込むことに。こうしてようやくニクソンの単独インタビューには漕ぎ着けたものの、番組が放送局に売れるかどうかは、ニクソンから謝罪の言葉を引き出せるかどうか、その1点にかかっていたのだが…。

監督:ロン・ハワード
出演:フランク・ランジェラ / マイケル・シーン
ケヴィン・ベーコン / レベッカ・ホール
トビー・ジョーンズ / マシュー・マクファディン
オリヴァー・プラット / サム・ロックウェル
ケイト・ジェニングス・グラント
アンディ・ミルダー / パティ・マコーマック

2 件のコメント:

  1. ホントに面白かったですよね。
    久々に「スゴイ映画観たなぁ」という気分になれました。

    北大路欣也と仲村トオルで舞台やるらしいですよ。
    観てもいない舞台にヤイヤイいうのも無礼だと思いますが
    個人的に全くそそりません。w

    返信削除
  2. やっぱり外国設定を日本人がやると、どっかで辛いもんですよね。

    この映画、私は映画館でみたときに超ドアップすぎたので、
    DVD出たら適正な距離で、も1回みたいと思います。笑。

    返信削除