2010/09/22
悪人
予告編を見たときから、何やら気になる作品でした。
ということで拝見@六本木ヒルズ。
最近の邦画って両極端だなあとよく思う。
局タイアップ付きで、漫画原作とか連続ドラマの映画化が大半のわかりやすいタイプと、
こういう、わけもわからずぐさっとくる鉄砲玉みたいなタイプ。
たいてい重い。
かなり身につまされるんですよね。
リアルというか、本当に隣にその人がいそうで、
ちょっと怖い。あるいは悲しい。
弱ってるときは避けたい系ですが、
怖いもの見たさというか、たまに確認用として必要になるというか。
今回のもそういう系なのはわかっていたのですが
まあ若干非現実な話だし、大丈夫かなと。
でも樹木希林さんが出てるの、忘れてました…。
東京タワー以降の樹木さんは本当にやばいというかまずいです。
だってもう、俳優さんじゃないもん。
まさにご近所にいそうなおばちゃん、おばあちゃん、そのもの。
母親と重なって、余計に普通に見れない。
ということで、なかなかつらかった。
が、いい映画です。
こういう系の映画の常として、
万人向けのわかりやすいメッセージ性はないので、
誰が悪くて誰がいい人とか、
本当はこの人はどう思っているとか、
明示的な結論は何一つとしてありません。
現実の生活と同じように、起きたことと、
接した人との情報から、自分で判断していくしかない。
当たり前のことなんだけど、
よく忘れちゃうからね。
思い出させてくれて感謝です。
でも1個だけ。
イカの目の中に次のシーンが写るのはどうかと思ったぞ!
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監督:李相日
原作:吉田修一
脚本:吉田修一 李相日
撮影:笠松則通
美術:杉本亮
美術監督:種田陽平
編集:今井剛
音楽:久石譲
出演: 妻夫木聡 深津絵里 岡田将生
満島ひかり 塩見三省 池内万作 光石研
余貴美子 井川比佐志 松尾スズキ 山田キヌヲ
韓英恵 中村絢香 宮崎美子 永山絢斗
樹木希林 柄本明
ラベル:
movie_2010
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前から気になってはいたのですが、
返信削除邦画だし、正直DVDでもいいかも、と思っていたのですが。
どうもuzawaさんが褒めてると、ウズウズしてきちゃうんですよね(笑
映画館でみれてよかったです。